コロナ禍

母と私(介護・家族の物語)

第15回:1年ぶりに再会した母の姿

2021年10月、緊急事態宣言の解除により、母との対面の面会が叶いました。10分から15分、玄関で家族二人までの制限付きです。職員さんに寄り添われて母が現れました。職員さんと腕を組みながら、そうっと廊下を歩いてきました。その姿にやや嫉妬のよ...
母と私(介護・家族の物語)

第14回:母とのオンライン面会

グループホームへ入居してから、かかりつけ医の変更などの諸手続きを終えた後、1年以上のあいだ対面での面会は叶いませんでした。それでも、職員さんたちの努力のおかげで、数回だけオンライン面会の機会をいただけました。画面に映った母は、髪の毛が一気に...
母と私(介護・家族の物語)

第12回:母グループホームのてんやわんやな新生活

グループホームなら、これまでのような「放置」状態にはならないはず。認知症対応の専門の方がいる安心感と、これからは母の穏やかな日々が待っているという明るい未来を想像していました。当時はコロナ禍で、入居後は面会が一切できない状況。だからこそ、引...
母と私(介護・家族の物語)

第11回:母が弟を忘れた日

サービス付高齢者向け住宅からグループホームへの引越しは、母がデイサービスへ行っている間に済ませました。母を騙すようで気が引けましたが、母も混乱するでしょうし、どうしても1日で完了させなければならなかったため、スタッフのみなさんにもご理解いた...
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第10回:母の部屋の衝撃

コロナ禍の2020年8月、サービス付高齢者向け住宅からグループホームへの引越当日、約5ヶ月ぶりに弟と引越し業者とともに母の部屋に入りました。引越しということで、特別に入室を許可されたのは、この日が初めてでした。そこで目にした光景は、あまりに...
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第9回:マスクと花 ― コロナが奪った母との時間

コロナ禍になっても、いつも父の仏壇用の花と母へのおやつを届けました。けれど、母は仏壇の花を替えることさえ、もう難しくなっていて・・・。「マスク」と「花」は、あの頃の私たちの象徴です。面会10分、玄関先だけの再会2020年の3月の終わり頃だっ...