グループホームへ入居してから、かかりつけ医の変更などの諸手続きを終えた後、1年以上のあいだ対面での面会は叶いませんでした。それでも、職員さんたちの努力のおかげで、数回だけオンライン面会の機会をいただけました。
画面に映った母は、髪の毛が一気に真っ白になり、短く刈られていました。清潔に整えていただけていることは、本当にありがたいことでした。
見た目をとても気にする母でしたが、グループホームでは短い髪にもすっかり慣れた様子。「郷に入っては郷に従え」なのか、あるいは見た目を気にする段階ではなくなったのか。
それでも私は、「きれいにしてもらってよかったね!」と画面越しに声をかけ、「そう?」と笑顔の母。その日のコンディションによっては会話の成立が難しくなってきた母と、ケアマネジャーさんを交えて、同じ話を繰り返しながら時間を過ごしました。
そんな中でも、画面越しという珍しさがあったのか、母は「これどうなってるの?」と画面の裏側をのぞきこんだり、母らしい反応を見せてくれました。
その笑顔が見られただけで胸がいっぱいになり、「会えるまで元気でいてね!」と何度も伝えていました。心からそう願いました。
振り返れば、言葉を交わせる大切な期間をコロナ禍で過ごさなければならなかったことが、いまでもやるせなく感じます。この時期は認知症の進行にも影響があったでしょうし、もし家族ともう少し時間を過ごせていたら、母にとっても少し違ったかも知れません。
対面で面会できない間も、季節変わり目には服や下着、寝具などの必需品を準備し、会えなくても毎月お菓子の差入を施設へ届けに行きましたが、母の顔を見ることはできませんでした。
窓越しにでも顔を見たい気持ちはありましたが、施設に慣れる大事な期間でもあり、私の姿を見ることで不穏になったり「帰る」と言い出す心配もあり、職員さんに迷惑がかかると思い、ぐっとこらえていました。
結局、どれだけ頑張っても見えない建物の外から母の部屋の方向を外から眺めるだけの日々でした。あの頃の母は、施設でも特に要注意の“目が離せない存在”でしたからね…💦
このブログを書くにあたり、当時のケアマネジャーさんとのメールを読み返しました。あらためて、どれほど気持ちを支えていただいていたかを実感しています。
面会制限の緩和についても行政判断が進まず、状況はなかなか変わりませんでした。それでも「光が見えてきましたね」と、会える日の到来を励みに交わした言葉を覚えています。
母が生きていたこと。当たり前だけど、もう戻れないこと。その現実を痛感します。
あの頃の私に声をかけられるなら、「命は有限、いまが大事なんだよ」と強く伝えたいです。
いまさらですが、もっともっとわがままになってオンライン面会をたくさんしてもらっても良かったのではないか、とも思います。
施設の状況も考えて、遠慮していたところもたくさんありました。いまさらです…。
そして、完全に会えない期間が約1年続いたのち、2021年10月。ようやく母との再会が叶いました。
次回は、その再会の様子を書きたいと思います。
(今度こそ、ほんとに再会編です)
つづく…


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