小ヤンキーだった私が、なぜ大企業で正社員になれたのか

私の日々のこと

ヤンキーはまっすぐです、素直です(笑)
とにかく「何でもやる!」精神。

派遣社員の職場ではよくある話ですが、
「それは派遣の仕事ですか?」
「社員さんの仕事ではないですか?」
「割に合わん」・・・。
そんな声が当たり前のように聞こえていました。

でも私は、そう思ったことがありませんでした。得手不得手はあるけれど、できることは何でもやる。このスタンスで仕事をしていたんです。

仕事が特別早いわけでも、センスがあるわけでもない。学歴は高卒。
でも・・・仕事が好きでした。

社員がしていた仕事を任された時は、「認めてもらえた」と心から嬉しかった。しんどくても、やりがいがありました。

でも、社会的には「正社員こそが信頼される」現実。
安定・収入・保障。それを目の当たりにしてから、「ちゃんとした社会人になるには、正社員にならないと」そう思うようになりました。


派遣から正社員を目指す決意

とはいえ、派遣期間も長くなり、「この会社で社員に」なんて夢にも思わず、転職活動を始めました。

・・・が、ここで壁。

正社員経験はたった1年、販売職のみ。あとは短期の社員・派遣・アルバイトばかり。
書類も面接も、ことごとく落ちました。

販売の仕事は向いていないのがわかっていたので、内勤を希望しましたが、自分でもどこかに正社員になると「また辞めたくなるのでは」という不安が残っていて…。
それが自信のなさとして伝わったのかもしれません。

「やりたい仕事」ではなく、「正社員になること」が目的。信念のない就職活動は、うまくいくはずもなく。
そして気づけば・・・今の会社で派遣社員として10年以上が経っていました。

そんな時、派遣法の改正で企業が「派遣を切るか、直雇用にするか」の選択を迫られたタイミング。ちょうどその頃、上司から声がかかったのです。


契約社員からの挑戦

上司に声をかけられたのは、部内で3人ほど。
おそらく「この人がいなくなると困る」と思われたメンバーだったのでしょう。

最初のステップは、いきなり正社員ではなく契約社員としての直雇用。
2年間の契約期間を経て、改めて正社員への道が開かれるという仕組みでした。

「このまま派遣でいるか」「契約社員として挑戦するか」声がかかったことはとても嬉しいことでしたが、私はかなり悩みました。

派遣のままなら気楽で責任も軽い。長く派遣で自由にしてきた。そして社員になると今までのように軽く逃げることはできない。
でも、このチャンスを逃したら、次はもうないかもしれない。

悩んだ末、トライすることを決めました。
どうせ挑戦するなら・・・正社員になることを目標にしよう。契約社員として長く勤務されている方も多くいました。が、私は契約社員で終わるつもりはない。そう心に決めてスタートしました。

ただ、2年後に正社員にしてもらえる保証なんて、どこにもありません。誰も約束してくれないし、期待を寄せられているとも思っていませんでした。それでも、“やるだけやろう”と思って続けました。2年間は社員になる想定で意識して必死にがんばりました。

そして2年後。
人事部との面接の結果、正社員になったのは・・・部内で私ひとりでした。

あの時、「やってみよう」と思えた自分を、今では誇りに思います。


見られる立場になって

無事に正社員になれた日のことは、今でもはっきり覚えています。面談のとき、上司から言われた言葉が印象に残っています。

「これからは見られる立場になります。特に派遣社員や契約社員からの目は厳しくなるからね。今までと同じでは困りますよ。」

職場は、非正規雇用の方が多い環境。だからこそ、その言葉の意味がよく分かりました。
“これからは見られる側になる”・・・そう思うと、気持ちが引き締まりました。

お給料は派遣時代の倍になりました。だからこそ、求められるレベルも当然高くなります。
プレッシャーもありましたし、仕事量も増えました。それでも私は前向きでした。

「拾ってもらった」・・・そんな気持ちでした。こんな私を信じてくれた会社に、そしてチャンスをくれた上司に、心から感謝していました。

だからこそ、なんとか恩返しがしたい。その思いが、毎日の原動力になっていました。


まっすぐに、これからも

振り返ると、私は特別なスキルがあったわけでも、キャリアが立派だったわけでもありません。

でも、ひとつだけ胸を張って言えることがあります。

それは・・・まっすぐにやること。素直さかも知れません。

ヤンキーだった頃の精神。それが、社会に出てからも私を支えてくれました。

派遣から契約社員、そして正社員へ。決して順風満帆ではなかったけれど、どんな時も手を抜かず、必死に目の前の仕事に向き合ってきたから今の私がいるのだと思います。今では有名な大学を出た同僚と切磋琢磨しています。

“拾ってくれた”会社に感謝し、信じてくれた上司に恩返しがしたい・・・。
その気持ちは、今でもずっと変わりません。

ヤンキーはまっすぐです。笑
でも、そのまっすぐさがあったから、ここまで来られた。

これが、
小ヤンキーだった私が大企業で正社員になれた理由。

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